夕空ハ紺青ノ色 @TSUTAYA O-EAST 6/2
- 2014/06/03
- 00:41
普段そんなに弾き語りという形態のライブは見に行かないのだが、この日のO-EASTの、
荒井岳史 (the band apart)
佐々木亮介 (a flood of circle)
澁谷逆太郎 (SUPER BEAVER)
村松拓 (Nothing's Carved In Stone)
波多野裕文 (People In The Box)
Predawn
という顔ぶれの弾き語りは、これは見に行かなければいけないだろうという個人的豪華さ。普段バンドで見ている人達ばっかりだし。
・澁谷逆太郎 (Opening Act)
オープニングアクトは、SUPER BEAVER澁谷龍太の弾き語り時の名義である、澁谷逆太郎。アコギを弾きながら真心ブラザーズの「サマーヌード」のカバーを歌うと、
「普段ピンボーカルだから、ギターが邪魔で」
という理由でバンドの相棒、柳沢亮太を呼び込み、ギターを任せる。柳沢いわく、
「1人じゃビビりまくってるから(笑)」
ということらしい。
そこからは普段は弾き語りではやらないというバンドの曲を連発。時間は短かったが、澁谷の声は本当に力強くていい声。まだバンドのライブも見たことがないので、是非見てみたい。
1.サマーヌード (真心ブラザーズのカバー)
2.歓びの明日に
3.ありがとう
・Predawn
清水美和子のソロユニット、Predawn。他の出演者は全員バンドのボーカルながら、この人だけは普段のまま。
アコギを爪弾きながら、全てを赦されるかのような魔法みたいな声で会場を包み込む。
「シャンプー終わってリンスしようとしたらぎっくり腰になったので、みなさん普段から気をつけて下さい(笑)」
など、歌ってる時の神々しさとギャップありすぎなMCも面白かった。英語も非常に滑らかな発音だが、日本語の詞もいい感じだったので、日本語の曲ももっと聴いてみたい。
・波多野裕文 (People In The Box)
「すぐ時間を忘れてしまうので、タイマーを」
と言ってタイマーを30分にセットしてから始まった波多野。いきなりギター全く弾かずに歩き回りながら歌うという、弾き語りじゃないじゃん!とツッコミたくなる出だし。
「普段は弾き語りでCHAGE and ASKAの曲ばかりやってる(笑)」
という、タイムリーなのだが本当なのかわからない冗談を交えつつ、
「今日は時間の関係でバンドの曲はやらない」
ということで未発表曲を中心に、The Smiths「The Boy With The Thorn In His Side」のカバーも。
最後も未発表曲だが、途中でタイマーが鳴り、まさかの終了。カバー曲の原曲の面影全くなしな感じからも、なんだかこの人はやっぱり幻想的な空気を醸し出す人だなぁと再確認。
・荒井岳史 (the band apart)
いきなりthe band apartの「Photgragh」の日本語バージョンでスタートした荒井。
「俺だけ物理的な意味ででかいでしょ?(笑)
昔はもっとでかくて、123kgあったからね。ドラえもんと全く一緒(笑)」
と、バンド時と全く違い、1曲終わるごとに話すくらいの饒舌さ。しかも普段のバンドでは原が面白MCで笑いをかっさらうが、この日はここまでで最も笑いを起こしていた。
最近は弾き語りライブも増え、ソロでCDもリリースしているが、来月出るソロアルバムからの新曲、すでにリリースされているソロ曲と、弾き語りならではの曲も盛り込んだが、やはり個人的には「K and his bike」の日本語バージョンが白眉。去年は夏フェスでよくやっていたが、また夏に野外で聴きたくなった。
そしてやはり荒井は歌が上手い。それになんか味がある。バンアパは演奏も凄まじい集団だが、毎回ワンマンに行ってしまうのは荒井のこの歌があってこそなのは間違いない。
1.Photograph
2.Shuffle Days (新曲)
3.K and his bike
4.虹
5.夜の向こうへ
・村松拓 (Nothing's Carved In Stone)
なんか、夏の深夜にコンビニに酒を買いにくるおっさんみたいなラフな出で立ちで出てきた村松拓。
弾き語りだと最初はなんの曲だかわからなかった「Diachronic」からスタートし、ギターのコード進行が同じOasisの「Wonderwall」を間に挟む。
荒井以上に曲と曲の間にしゃべりまくり、なぜかビートたけしのモノマネまで繰り出したかと思ったら、
「ビーたけヤバいよね(笑)ビーたけって普通言わないよって?仙台のイベンターの人がそう言ってたんだよ(笑)」
と、もはや弾きよりも語りがメインなんじゃないかというくらいに暴走気味に喋りまくる。喋りまくる理由は「楽しくなっちゃうから」という至極前向きなものなのが微笑ましいところだが。
いきなり浜田省吾の「悲しみは雪のように」を歌い始めると、
「あ、ちょっと待った!」
といきなり曲を止め、わざわざサングラスをかけてもう一回最初から歌い始めるという、もはや歌が上手いギターを持った芸人なんじゃないかと思うほど。
ましてや、
「真面目と不真面目の境っていうのを発見したんですよ。それは…江頭2:50です!」
とか言っちゃうもんだから、バンドの時とはかなりイメージ変わったなぁ。本人もよくそう言われるって言ってたけど。
1.Diachronic
2.ツバメクリムゾン
3.悲しみは雪のように (浜田省吾のカバー)
4.朱い群青
・佐々木亮介 (a flood of circle)
他の出演者たちが先輩ばかりにもかかわらず、トリはまさかの亮介。本日のステージドリンクとして、鬼殺しをちびちび飲みながら、弾き語りでやるイメージがあまりわかない、バンドの中でもアッパーな曲をアコギをかき鳴らしながら歌う。
「今日、祝日とかじゃない普通の月曜日でしょ?そんな日にわざわざここに来てくれた、いかれたみなさんに捧げます」
と言って歌い始めたのは、フィッシュマンズの「いかれたbaby」。亮介は佐藤伸治とは対極と言っていい声質の持ち主だが、このカバーが本当にオリジナルなんじゃないかというくらいによくハマっていた。願わくば音源化してほしいが、無理なら弾き語りの定番レパートリーにはなってほしい。
さらに、日比谷野音のDVDの初回盤に入るという新曲「GO」が、弾き語りで聴いてもわかるくらいにストレートな名曲。これ、シングルで出さなくてもいいのか?っていうくらいにDVDにしか入れないのはもったいない気がする。
「このO-EASTにはいろんな思い出があって。Sonic Youth見たり、Buddy Guy見たりしたんだけど、1番は俺たちがワンマンやった時で。俺たちはメンバーチェンジとか、紆余曲折が多かったんだけど、今のメンバーになってから初めてのワンマンだったから、本当によく覚えてる。最後にその頃に作った曲を」
と言って、「I LOVE YOU」で終了。手拍子はあれど、「Hey Hey Hey Hey」のコーラスがまるでないのはやはりちょっと違和感を感じたが。
アンコールで再び亮介が登場すると、
「今日は初めて会った人もいるから、みんなでWe are the world、っていうわけにはいかないんだけど。ピープルは練習してきたんだよな」
と言い、まさかの「犬猫芝居」をサビだけではあるがカバー。せっかくなのでこれは1曲まるごと聴きたかったなぁ。
そして、昔バイトでバンアパのチラシを差し込んでいたという過去の話をしてから、フラッドのライブでは最近は滅多にやらなくなった、「Blues Man」。
最後には恒例のマイクを通さずに熱唱し、見事にこのメンバーの中でのトリを全うした。
1.シーガル
2.I'M FREE
3.いかれたbaby (フィッシュマンズのカバー
4.GO (新曲)
5.月面のプール
6.I LOVE YOU
encore
7.Blues Man
やっぱり個人的には弾き語りよりバンドのほうが好きだけど、フラッドもNothing'sもバンアパもピープルもSUPER BEAVERも、弾き語りで聴いてもいい曲だなって思えるくらいにメロディがいいからこそ、好きなバンドになったんだな、ってことが改めて確認できた夜だった。たまにはこういうのもいいじゃないかと。
あと、もう渋谷行く途中から眠くて仕方なくて、弾き語りで座席有りという、寝てもしょうがないようなシチュエーションだったが、結局1秒たりとも寝なかったのは、出演者の力量によるものに他ならない。
荒井岳史 (the band apart)
佐々木亮介 (a flood of circle)
澁谷逆太郎 (SUPER BEAVER)
村松拓 (Nothing's Carved In Stone)
波多野裕文 (People In The Box)
Predawn
という顔ぶれの弾き語りは、これは見に行かなければいけないだろうという個人的豪華さ。普段バンドで見ている人達ばっかりだし。
・澁谷逆太郎 (Opening Act)
オープニングアクトは、SUPER BEAVER澁谷龍太の弾き語り時の名義である、澁谷逆太郎。アコギを弾きながら真心ブラザーズの「サマーヌード」のカバーを歌うと、
「普段ピンボーカルだから、ギターが邪魔で」
という理由でバンドの相棒、柳沢亮太を呼び込み、ギターを任せる。柳沢いわく、
「1人じゃビビりまくってるから(笑)」
ということらしい。
そこからは普段は弾き語りではやらないというバンドの曲を連発。時間は短かったが、澁谷の声は本当に力強くていい声。まだバンドのライブも見たことがないので、是非見てみたい。
1.サマーヌード (真心ブラザーズのカバー)
2.歓びの明日に
3.ありがとう
・Predawn
清水美和子のソロユニット、Predawn。他の出演者は全員バンドのボーカルながら、この人だけは普段のまま。
アコギを爪弾きながら、全てを赦されるかのような魔法みたいな声で会場を包み込む。
「シャンプー終わってリンスしようとしたらぎっくり腰になったので、みなさん普段から気をつけて下さい(笑)」
など、歌ってる時の神々しさとギャップありすぎなMCも面白かった。英語も非常に滑らかな発音だが、日本語の詞もいい感じだったので、日本語の曲ももっと聴いてみたい。
・波多野裕文 (People In The Box)
「すぐ時間を忘れてしまうので、タイマーを」
と言ってタイマーを30分にセットしてから始まった波多野。いきなりギター全く弾かずに歩き回りながら歌うという、弾き語りじゃないじゃん!とツッコミたくなる出だし。
「普段は弾き語りでCHAGE and ASKAの曲ばかりやってる(笑)」
という、タイムリーなのだが本当なのかわからない冗談を交えつつ、
「今日は時間の関係でバンドの曲はやらない」
ということで未発表曲を中心に、The Smiths「The Boy With The Thorn In His Side」のカバーも。
最後も未発表曲だが、途中でタイマーが鳴り、まさかの終了。カバー曲の原曲の面影全くなしな感じからも、なんだかこの人はやっぱり幻想的な空気を醸し出す人だなぁと再確認。
・荒井岳史 (the band apart)
いきなりthe band apartの「Photgragh」の日本語バージョンでスタートした荒井。
「俺だけ物理的な意味ででかいでしょ?(笑)
昔はもっとでかくて、123kgあったからね。ドラえもんと全く一緒(笑)」
と、バンド時と全く違い、1曲終わるごとに話すくらいの饒舌さ。しかも普段のバンドでは原が面白MCで笑いをかっさらうが、この日はここまでで最も笑いを起こしていた。
最近は弾き語りライブも増え、ソロでCDもリリースしているが、来月出るソロアルバムからの新曲、すでにリリースされているソロ曲と、弾き語りならではの曲も盛り込んだが、やはり個人的には「K and his bike」の日本語バージョンが白眉。去年は夏フェスでよくやっていたが、また夏に野外で聴きたくなった。
そしてやはり荒井は歌が上手い。それになんか味がある。バンアパは演奏も凄まじい集団だが、毎回ワンマンに行ってしまうのは荒井のこの歌があってこそなのは間違いない。
1.Photograph
2.Shuffle Days (新曲)
3.K and his bike
4.虹
5.夜の向こうへ
・村松拓 (Nothing's Carved In Stone)
なんか、夏の深夜にコンビニに酒を買いにくるおっさんみたいなラフな出で立ちで出てきた村松拓。
弾き語りだと最初はなんの曲だかわからなかった「Diachronic」からスタートし、ギターのコード進行が同じOasisの「Wonderwall」を間に挟む。
荒井以上に曲と曲の間にしゃべりまくり、なぜかビートたけしのモノマネまで繰り出したかと思ったら、
「ビーたけヤバいよね(笑)ビーたけって普通言わないよって?仙台のイベンターの人がそう言ってたんだよ(笑)」
と、もはや弾きよりも語りがメインなんじゃないかというくらいに暴走気味に喋りまくる。喋りまくる理由は「楽しくなっちゃうから」という至極前向きなものなのが微笑ましいところだが。
いきなり浜田省吾の「悲しみは雪のように」を歌い始めると、
「あ、ちょっと待った!」
といきなり曲を止め、わざわざサングラスをかけてもう一回最初から歌い始めるという、もはや歌が上手いギターを持った芸人なんじゃないかと思うほど。
ましてや、
「真面目と不真面目の境っていうのを発見したんですよ。それは…江頭2:50です!」
とか言っちゃうもんだから、バンドの時とはかなりイメージ変わったなぁ。本人もよくそう言われるって言ってたけど。
1.Diachronic
2.ツバメクリムゾン
3.悲しみは雪のように (浜田省吾のカバー)
4.朱い群青
・佐々木亮介 (a flood of circle)
他の出演者たちが先輩ばかりにもかかわらず、トリはまさかの亮介。本日のステージドリンクとして、鬼殺しをちびちび飲みながら、弾き語りでやるイメージがあまりわかない、バンドの中でもアッパーな曲をアコギをかき鳴らしながら歌う。
「今日、祝日とかじゃない普通の月曜日でしょ?そんな日にわざわざここに来てくれた、いかれたみなさんに捧げます」
と言って歌い始めたのは、フィッシュマンズの「いかれたbaby」。亮介は佐藤伸治とは対極と言っていい声質の持ち主だが、このカバーが本当にオリジナルなんじゃないかというくらいによくハマっていた。願わくば音源化してほしいが、無理なら弾き語りの定番レパートリーにはなってほしい。
さらに、日比谷野音のDVDの初回盤に入るという新曲「GO」が、弾き語りで聴いてもわかるくらいにストレートな名曲。これ、シングルで出さなくてもいいのか?っていうくらいにDVDにしか入れないのはもったいない気がする。
「このO-EASTにはいろんな思い出があって。Sonic Youth見たり、Buddy Guy見たりしたんだけど、1番は俺たちがワンマンやった時で。俺たちはメンバーチェンジとか、紆余曲折が多かったんだけど、今のメンバーになってから初めてのワンマンだったから、本当によく覚えてる。最後にその頃に作った曲を」
と言って、「I LOVE YOU」で終了。手拍子はあれど、「Hey Hey Hey Hey」のコーラスがまるでないのはやはりちょっと違和感を感じたが。
アンコールで再び亮介が登場すると、
「今日は初めて会った人もいるから、みんなでWe are the world、っていうわけにはいかないんだけど。ピープルは練習してきたんだよな」
と言い、まさかの「犬猫芝居」をサビだけではあるがカバー。せっかくなのでこれは1曲まるごと聴きたかったなぁ。
そして、昔バイトでバンアパのチラシを差し込んでいたという過去の話をしてから、フラッドのライブでは最近は滅多にやらなくなった、「Blues Man」。
最後には恒例のマイクを通さずに熱唱し、見事にこのメンバーの中でのトリを全うした。
1.シーガル
2.I'M FREE
3.いかれたbaby (フィッシュマンズのカバー
4.GO (新曲)
5.月面のプール
6.I LOVE YOU
encore
7.Blues Man
やっぱり個人的には弾き語りよりバンドのほうが好きだけど、フラッドもNothing'sもバンアパもピープルもSUPER BEAVERも、弾き語りで聴いてもいい曲だなって思えるくらいにメロディがいいからこそ、好きなバンドになったんだな、ってことが改めて確認できた夜だった。たまにはこういうのもいいじゃないかと。
あと、もう渋谷行く途中から眠くて仕方なくて、弾き語りで座席有りという、寝てもしょうがないようなシチュエーションだったが、結局1秒たりとも寝なかったのは、出演者の力量によるものに他ならない。
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